|
(25) 日本語の勉強、健康状態、修身の本の内容
宮崎1926年6月29日
Rinaldi Filippo リナルディ・フィリポ神父へいつも敬愛なる私の良きパパ、
今日、6月29日、聖ペトロの祝日です。さまざまな考えが浮かんできます。ローマと聖なるカトリック教会、教皇様とドン・ボスコ。また、父なるドン・ボスコの熱意を見習う私たちがなすべきこと、日本に教皇様のことを知らせるための難しい課題などです。
今日、月の静修なので、いつものように個人的な報告と家族の指導状況についてお知らせし、別紙、さまざまな出来事とニュースをお知らせします。
勉強と仕事は、不足しません。日本語は軌道に乗りつつありますが、漢字を別にしても、なかなか固いです。漢字の勉強には一生かかるでしょう。(略)
私から先に良い手本を示すようにし、会憲を守り、守らせるようにしながら、果たすべき務めを果たせていると思います。(略)主は、私がそれに値する以上祝福してくださっています。ああ、私が多くのお恵みを無駄にしないで、功徳を積み、自分の魂を救うことができますよう、どうか良きお父様、私をお助けください。私たちの小さな家族について、簡単にご報告いたします。
今日から、小学校3年の教科書に入ります。すでに尋常小学校国語読本と修身の本6冊を読み、勉強しました。修身とは、日本の伝統と習慣に基づいた礼儀作法を教えるに過ぎず、先祖をお祀りするため家庭祭壇(どこの家にもある)で祈るように勧める程度です。逸話や詩のようなものが出てきますが、内容は乏しく、勇敢な闘いの精神を育むためのものです。最後に読んだところは嫌なほど復讐心を称える内容でした。日本語の善良な先生も、「神父様がたはこういう内容が早く削除されるように働きかけてください」と言っていました。神様がそうしてくださいますように!(略)
昨夜の11時頃、ちょっとした地震がありました。けれども、会員の大半は気持ち良く眠っていました。その中に私も含まれていました。
あなたの愛する D.V.チマッティ神父
|