(2) スエズ運河と紅海を通る

1926年1月6日 ぺリムより
Rinaldi Filippoリナルディ・フィリポ神父、総長へ

敬愛なるリナルディ神父

物資補給のために、今、船がペリムに停泊しています。(略)

私たちは、規則正しく団体生活を続けていますが、世間的な生き方は、私たちを運ぶこの貝殻のような船の中にも姿を見せています。(略)

フルダ号

同じ航海をした多くの人々が伝えたこと以外に変わった情報はありません。次々と目の前に現われるのは、右手にアフリカ、そして遥か彼方にイエス様の国や、アラビア半島!

(略)おお主よ、まだあなたを知らない人々が、どれほど多くいることか。一方では、感嘆すべき壮大な自然、他方では、驚くべき人間の技術の業! それと同時に、植民地となった国々に対する搾取、日没に向かってひれ伏し自分の祈りを唱えるイスラム教徒の敬虔な姿。そして、共同生活を営んでいる私たちの傍ら、たわいない空虚な生き方をしている多くの乗客。

今日は、キリストのご公現祭です。イタリア歌劇団のメンバーたちが加わって、一緒にミサ〔ペローシのTe Deumミサ曲〕を歌いました。おそらく世界中どこを探しても、航海中の船上でイエス様がこれほどすばらしい音楽で称えられた所はどこにもないでしょう。聖なる幼子にお捧げできることは他にあったのでしょうか! 私たちは皆、自分のすべてを幼子にお捧げしました。(略)

船上での記念写真1 拡大(左) 船上での記念写真2

私自身は、どうでしょうか。神のみ手に抱かれて安心して進み、神との一致を保つように努力しながら、落ち着いて仕事に励んでいます。(略)神の愛が私たちの魂や、特にこのあなたの子の心に残っている欠点を焼き尽くしますよう、お祈りください。

V.チマッティ神父