「予防教育法」を理解するために、もう一つ、権威ある文書がある。それは、カトリック教会の公式文書の一つである。
 教皇ヨハネ・パウロ2世は、若い時に一時期サレジオ会の教会で活躍し、ドン・ボスコの予防教育法を理解する機会に恵まれた。1988年1月31日、ドン・ボスコ帰天100周年に際して、『若者の父ドン・ボスコ』という教書を出し、その教育法を手本として教会に提示された。この文書は、100年にわたるドン・ボスコの教育法の実践と研究の成果をまとめ、現代の人間学と教育学に基づいてその神髄を明確に述べている。宛て先は「サレジオ会総長エジディオ・ヴィガノ師」となっているが、同時に「青少年の司牧にたずさわるすべての司祭、そして、すべての教育者」に宛てられている。その中にドン・ボスコを「若者の父」「教育の師」と呼び、その教育法が現代の教育の要求に応えるものであり、カトリック信者だけでなく、あらゆる文化と信仰の人に有効である、と言う。
 ここには、この文書の第二部、予防教育法をまとめる「教育者聖ヨハネ・ボスコの預言的メッセージ」を記載する。全文は、『教育の福音  若者の父ドン・ボスコ』(石川康輔・G.コンプリ訳)は、ドン・ボスコ社から出ている。(通し番号は原文にもある。項目のタイトルは翻訳者による)
 「教育の福音 若者の父ドン・ボスコ」抜粋