聖骸布の入っている容器の新しい配置とプレゼンテーション

以前も書いたことがあるのですが、聖骸布は、保存委員会の決定により、現在、5メーターほどの防弾、防炎容器の中に広げられ、平らな形で保存されています。場所はトリノのカテドラルの本祭壇左側で、光の弊害から守るために普段見られない状態になっています。

容器が巡礼者の信心を誘うものようなものではありませんので、専門家の意見を伺い、その協力も得て、金色の布地で覆い、デザインが聖骸布の尊さを表すようにしました。

まず、布の真ん中に十字架が目立ち、それにはご受難のシンボル、すなわち茨の冠と釘が飾られ、上には“INRI”、“Iesus Nazarenus Rex Idaeorum”(ユダヤ人の王、ナザレのイエス)の頭文字が書かれています。下には、ラテン語で布全体の長さに “Tuam Sindonem veneramur, Domine, et Tuam recolimus Passionem”(主よ、私たちはあなたの聖骸布を尊敬し、ご受難を思い起こします)と書いてあります。容器の上には、とけいそうの花、茨の枝、つぼみが開かれる葡萄の枝が飾られています。ご存じのとおり、とけいそうは英語でpassion(ご受難)flowerと言われ、その実は日本語でもパッションフルーツと言われます。なお、開く葡萄のつぼみは、キリストの復活を意味します。

なお、容器の上には、その中身を示す聖骸布からの顔写真が飾られています。

 

トリノを訪れる方々に

2006年、冬オリンピックに際して、多くの日本人がトリノを訪れます。その中に聖骸布をご存じの方もいらっしゃるでしょう。私はお勧めいたします。是非、カテドラルを訪れてこの尊い布をご覧になってください。大聖堂に入れば、左側には実物大の聖骸布のポジとネガの写真が飾られています。まず、それをご覧になってから、聖骸布の入っている容器の前へお進みになってお祈りしてください。

時間があれば、カテドラルからあまり遠くない聖骸布の博物館(Museo della Sindone)もお訪れになれば、良い勉強になります。

以下の写真はアルド・グエレスキ Aldo Guerreschiによるものです。

トリノのカテドラルの内部
(左側に聖骸布が安置されている)
カーバーの上の造形飾り