調布で、聖骸布の世界一精密な写真を展示中(聖週間と復活祭(4/16)にあたり…)

展示されている写真は、2002年、Durante氏が撮影し、これまで一番精密なもの。それぞれ実物大で、人物の正面と背面のポジとネガ。世界に数枚しかない貴重なもの。昨年の正面2枚に次いで、今年1月、コンプリ神父は背面の2枚も購入し、展示している。ご覧になりたいかたは、サレジオ神学院の受付へお出でください。9時から18時まで。

正面(ポジ)
背面(ポジ)
背面(ネガ)

聖骸布とは

聖骸布とは、杉綾織の黄色っぽい亜麻布、その上にさまざまな模様が見える。いちばん目立つのは、縦に並んでいる二本の濃い茶色の平行線。これは1532年の火災による焼け焦げ。これらを見ないようにすれば、その間に人物の正面と背面の姿が現われてくるが、その人物の姿には輪郭やもつかみどころがなく、写真のネガのようなものである。それをよく見るために反転する必要がある。黒くなっている写真はそうしたものである。

さらによく見れば、手と足に打たれた釘の痕、胸には刺された痕、額と顔には傷と血の痕、背中や体中に鞭で打たれた痕が見える。血痕は赤っぽくなっていて、輪郭がハッキリしている。専門家によれば、この布は間違いなく十字架の刑を受けた人の遺体を包んだが、これほど騒がれているのは、キリストの埋葬の「亜麻布」であるといわれるからである。

手首の傷の血痕
脇腹の傷
額部分の血痕

2002年に修復作業

聖骸布がイタリアのトリノに来たのは1578年。1983年、バチカンに寄贈され、寄贈者の意思によりトリノに残され、大司教が管理することになっている。

1997年のチャペルの火災後、布の保存の問題が深刻になった。そのため、2002年6月20日から7月23日にかけて布の本格的な調査が行われ、重大な修復作業を施すことが決まった。それは、1532年の火災の2年後、損傷したところをふさぐために付けられた25個所の継ぎ当てを取り外すこと。また、布を補強するために付けられていた裏面の布も取り替えられ、今、長年見慣れていた聖骸布の姿は火災直後の状態に戻ってきた。

新しい発見

作業中、二枚の布の間に貯まっていた燃えカスや埃が取り除かれ、初めて聖骸布の裏面を見ることができた。その結果、裏面には表と同じように血の跡があるが、身体の姿が全くないことが分かった。それは、人物の姿は、血のように染み込んだ液体によるのではないことを意味するのである。これにより、聖骸布の謎は一層深まったのである。

もう一つの発見。布本体の長さに沿って縫い付けられている8aぐらいの細長い同類亜麻布があるが、それを縫い合わせるために、死海のほとりのマサダという一世紀の要塞で見つかった生地と同じ特有な縫い方が使われていることが分かった。これは、布がキリストの時代のものであることを暗示するのである。

 

サレジオ神学院 〒182-0033 調布市富士見町3-21-12
聖骸布のホームページ www.sindon-jp.com
チマッティ資料館のホームページ  www.v-cimatti.com