チマッティ神父の最期
チマッティ神父は、1949年まで日本のサレジオ会を導き、70才で管区長の任務を退いた。役職を好まなかった師は、2年間、神学院の図書係りとなり、忍耐強く手書きでその図書の目録を完成した。
ところが、1952年、調布のサレジオ神学院の院長に任命され、最後まで若い人材の養成に余生を捧げた。1962年、83才で前線を退いたのである。
最後の2年間、力尽きて、「いま、わたしの仕事は祈ることだ」と繰り返して、神学院で病床に就いた。 1965年10月6日、86才で安らかに神に召された。
「日本の土になりたい」と願った師のご遺体は、2年間、府中のカトリック墓地に土葬された。

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