(35)日本語の難しさ、日本の美しさ

宮崎 1926年10月1日
Ricaldone Pietroリカルドーネ・ペトロ神父へ

最愛のリカルドーネ神父様

私たちが置かれている状況を、リナルディ神父様に説明いたしました。目下、難しい、難しい、難しい日本語を、勉強、勉強、勉強しています。進歩もしています。ただ、たくさん勉強するだけでなく、話す、話す、話すことが必要です。ところが、今のままの状態にいるかぎり、それができません。むろん、自分たちの力だけでは、何から何までできるわけではないことは、よくわかっています。(……)

どうか、神様が私たちを守り、目下のところ、一番の難点である言葉の壁を乗り越えさせてくださいますように。他のことは、心配していません。

言葉とお祈りをもって、常にリカルドーネ神父様のことを愛のうちに思い出しています。すべては順調です。私たちのために、お祈り、お祈り、お祈りください。そして、日本での宣教が、言葉をはじめ、他のいろいろな面でも、難しいことを、お忘れにならないでください。でも、神様は全能です。また、扶助者聖母とドン・ボスコも、神の栄光とみ国の発展をこの国にももたらしてくださるでしょう。

信じてください。この国は、世界中で、最も特徴のある国、最も美しく、心を奪う国、そして同時に、最もいろいろなことを必要としている国です。聖フランシスコ・ザビエルが、キリスト者ではない人々について語った祈りをお読みになってください。そのまま、日本に当てはまります。神父様を心から抱きしめます。

皆に代わって、あなたの V・チマッティ神父