(32) 日本の琴の音楽を送る

宮崎 1926年8月5日
Amerio Franco アメリオ・フランコ神学生へ

私の良いアメリオ君

神のみ摂理は、私がまた手紙を出すことをお望みにになった……。ここに、素晴らしい純粋な日本のメロディー二曲を送る。できるだけ歌いやすいようにしたが、コーラスでは少々難しかろう。それよりも、ソロか、ピアノか、バイオリンかでよいと思う。

お月様
うぐいす
お月様
うぐいす

琴のためのメロディーだが、私はとても好きだ。ウバルディ(Ubaldi)神父にも味わわせてみてください。歌詞を書いてくれる人がいればなおいいが、でなければ、歌詞なしでも口ずさめばよい。もし、三部合唱にするなら、バスと第二テノールがpianissimoで歌うように言いなさい。でなければ、この素晴らしい宝石がだめになってしまう。

今日八月五日、雪の聖母の日に、当然、君たちを考えないではいられない。祈っておくれ。試しの時が近づいてくるから……まあ! 心配はいらないよ。

私が無に等しい者だとよく知っているのだから、イエス様に向かって、すべてをなさるように、と申し上げる。あとは、お母さんであるマリア様の手に抱かれて……お休みなさい!

ともかく、いつも快活で、よくやっておくれ。マリア様に、よろしく言ってください。

君の V.チマッティ神父